新しい社名はマネーコンシェルジェと言います。 コンシェルジェという言葉を今回初めて耳にされた
方も多いかも知れません。 少し古い話になりますが、昔の経験を交えながらその意味合いをご紹介
し、最近のマネーについて思うことなどをお話しさせて頂きます。
ベルリンのコンシェルジェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
話は約20年前、1983年から84年にさかのぼります。当時銀行にいまして研修でヨーロッパに数ヶ月
滞在しました。当時は日本がもっとも輝いており、ジャパンアズNO1などともてはやされた時代でした。
西ドイツ滞在中に西ベルリンを訪問する機会がありました。
その頃のベルリンは、指揮者のカラヤン率いるベルリンフィルハーモニーの絶頂期でした。
せめて彼らの本拠地であるフィルハーモニーホールだけでも見てみたいと、ホテルの案内人の
ような人に、明日のフィルハーモニーホールの切符はとれないかきいてみました
その男性、しばらく私の顔を見つめて言いました。「わかりました、今夜もう一度ここに来て見て
ください。」と。 そしてその夜、ホテルのカウンターには翌日のコンサート切符が準備されおり、
横であの紳士がにっこりしていました。 私が随分幸せな気持ちになったことは言うまでもありません。
後からわかったことですが、あの紳士が、まさにホテルのコンシェルジェでした。
私たちは、お金すなわちマネーについて、ホテルのコンシェルジェのような相談役になりたい
と願っています。
バブルとベルリンの壁崩壊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところで、そのベルリン滞在中に、ベルリンの壁を通って、東側にも行きました。
東西冷戦中の壁の東側ということで、なんとなく同行した観光客の表情にも緊張感がありました。
それから数年後の、1989年11月9日、ベルリンの壁は崩壊しました。
そのとき日本はバブル沸騰の最終段階で、日経平均株価はそれまでの2年間で1万6千円上昇し、
その同じ年の12月29日に38,915円の歴史的高値をつけてバブルがはじたわけです。
日本のバブル崩壊はニューヨークのブラックマンデーより2年も後で、さらにベルリンの壁崩壊よりも
2ヶ月後のことでした。 このことで日本は、ベルリンの壁崩壊の歴史的意味とその重要性に
気づくのが欧米よりも随分遅れ、後々まで大きく影響を受けたといわれています。
ベルリンの壁崩壊はすなわち、東西冷戦の終結であり、東欧と中国の安い労働力が安い商品の
供給という形で大量に自由経済市場に流入することを意味しました。 結果としてデフレで物価が
下がるとともに、世界規模での経済大競争時代が到来したのでした。 それを見越して欧米は
ビッグバンと言われた戦略を大胆に実施、フリー・フェアー・グローバルすなわち、自由・公正・国際化
を徹底的に推進したのでした。日本がその重要性に気づいたのは欧米に遅れること10年の1996年、
やっと橋本内閣が日本版ビッグバンを実施。 曲がりなりにも効果が出始めたのがさらに10年後の
最近のことです。
日本の大問題と個人金融資産・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今、日本の経済や社会は歴史的ともいえる大きな正念場にさしかかっています。
日本の人口は来年がピークで2007年から減少に転じます。45年後には3千万人近く減って
1億人を割ると想定されています。
一方で、日本の国と地方の公的借金残高は昨年時点で、約1千兆円です。 平成16年度の
所得税・法人税・消費税など税収総額は42兆円しかありませんが、国の総支出額は82兆円です。
36兆円穴が開いています。それを借金で賄っています。その累計が1千兆円になり今も増えています。
個人の保有する金融資産総額が1400兆円とよく言われます。 その額を公的債務が超える日が
ジワジワと迫っていると言えます。 
今後の日本を左右する鍵は、この1400兆円の個人金融資産の行方にあると言われます。
個人金融資産が1千兆円の公的債務を飲み込んだ場合、債務者は安心でしょうがそのお金は
前向きに働くことなく長期にわたり惰眠をむさぼり、日本経済の衰退は避けられないでしょう。
このお金は、不良債権に蓋をする後ろ向きに使うのではなく、積極的に運用益を稼ぐ生き銭と
して活用されてこそ、私たちの未来は明るくなるのだろうと信じています。
お金に働いてもらおう (Put your money to work)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2月6日の日曜日夜9時からNHKスペシャルの番組をご覧になった方がおられるでしょうか
「巨大マネーが東京をねらう」と言う大変気になる番組でした。
セキュアード・キャピタル・ジャパンという小さな会社が、カリフォルニアの公務員退職年金基金の
資金を東京の不動産ファンドに投資して、年間20%の利回りをあげてきたといいます。日本人が
誰も見向きもしなかった不良債権不動産を安値で購入、リフォームで付加価値を高めることで
優良テナントを確保して安定収入を得たり、高値時点で売却して利益を得るといいます。
カリフォルニアの公務員の老後資金が東京のビル運用から生まれているのです。 さらに驚いた
ことには最近に至って不良債権の手ごろな物件が不足気味で利回りが低下傾向のため、カリフォ
ルニア公務員基金は投資を抑制。 代わりに日本人向けに利回り10%程の不動産ファンドを設定
して売りだす計画だといいます。日本人にはこれでも充分魅力的なファンドになるはずだという訳です。
日本人は1400兆円もの金融資産を持ち、うち700兆円を利回り0.02%前後の預貯金に入れて
何年も辛抱強く我慢しています。 あるいは突然、魔がさして非常にリスクの高い超高利回りらしき
商品に惹かれて失敗することもあります。 なぜか両極端です。 定期の金利がおまけ付きで
0.02%が3倍の0.06%になったと喜んでも何の意味もありません。 私たちが目指すべきは、
零コンマ以下でも、10%以上の超高利回りでもなく、その中間の5〜10%の利回りなのです。
@元金が一時的に多少上下にぶれる可能性があると言うリスクを理解・納得し、A国内と海外、
債券と株式に適度に分散投資し、B10年単位の長期投資が我慢できればこの程度の利回りは
相当に現実的で平凡な利回りでしょう。 5%の利回りでも、15年後には元金が2倍に、30年後
には4倍になる。30歳代でこのことに目覚めたら、年金や老後資金の不安は恐らくなくなるでしょう。
挑戦する勇気があれば明るい出口はある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして何より、700兆円の惰眠をむさぼるお金が、年間5%を稼ぐ生き銭に変わっただけで
毎年35兆円の所得が生まれます。 この額は、国の税収42兆円の85%に相当、所得税・法人税・
消費税の合計よりも多い金額です。 結果的に日本経済は非常に元気になり、増税も社会保険料
アップも必要なくなり、ひいては人口も増加に転じることでしょう。
そうなるかどうかの鍵の握るのは、私たち一人一人が、@利回りに敏感になること、
(5%以上10%以下)Aリスクの意味を正しくつかむこと、B海外を含めた分散投資に徹すること、
C短期でバタバタせず長期投資に徹すること、です。
幸いにも金融ビッグバンのおかげで規制緩和が進み、面白い商品が誰でも選択可能になっています。
私たちのベースは会計事務所ですが、3月4日に証券仲介業の登録を完了しました。時代の風は
ここまで変わりました。。 皆様が安心して投資できるよう、身近で金融全般のお手伝いをしたい、
そんな願いを込めてマネーコンシェルジェという金融ワン・ストップ・ショップを作りました。 私達
一人一人の明るい未来と、元気な日本を復活させるために是非具体的に行動を起こしたいものです。

「マネーコンシェルジェに託す思い

2005/2/10 重家雅文


money-concierge.com 2005